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頭部外傷 高次脳機能障害 事故時の記憶なし

●100(被害者): 0(加害者) → 40(被害者): 60(加害者)

 20代学生が深夜の幹線道路で相手方乗用車に轢過された事故。被害者は事故で頭部外傷、高次脳機能障害等と診断される。事故時の記憶は全くない。後遺障害等級併合8級。
 加害者側は、被害者が飲酒酩酊のうえ無謀行為があったため事故が発生したとして、無責の主張。
 裁判では、被害者は搬送先の病院で急性アルコール中毒の診断を受けていた等不利な点もあったが、相手方運転者の事故態様に関する言い分の信用性を争ったところ、1審では被害者の無謀行為を認定し、他方で相手方車両運転者の過失も認めて、70(被害者):30(加害者)の過失割合が認定された。
 ところが、1審判決は原被告から全く主張すらなかった脳の損傷状態を根拠に事故態様の認定をしていた。(医学的にみて明らかに誤り。)そこで、すぐさま控訴して1審判決の誤りを指摘するとともに、再度、相手方車両運転者の主張の信用性を争った。そうしたところ、高等裁判所から和解の勧試があり、最終的に40(被害者):60(加害者)の過失割合による裁判上の和解が成立した。